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【1867_三浦綾子_積木の箱(上)_朝日新聞出版社】
著者:三浦綾子
朝日新聞出版社

 生きるとはなにか。「氷点」に続いて朝日新聞に連載された2回目の連載小説。一人の中学3年生を巡る家庭、家族関係、教員、学校のあり方を描き教育と家庭崩壊という重要な問題を正面きって素材としている。
 北海道・旭川の中学校へ転任してきた数学教師杉浦悠二。担任となる中学三年生の佐々林一郎の人を寄せつけない暗い態度が気にかかっていた。一郎は、大実業家である父と同居している姉と思っていた女性との秘密を知ってしまい、深く傷ついていた。
 登場人物それぞれの思惑が糸のようにからまり、正義と建前、陰と陽が入り混じる息詰まるような展開に引き込まれる。
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