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【1874_三浦綾子_氷点(上)_角川書店】
著者:三浦綾子
角川書店

 妻・夏枝が逢い引きをしている隙に3歳の娘を殺害された辻口は、夏枝への復讐のために、密かに当の殺人犯の娘・陽子を養女にする……。
 うっかり読み始めて止まらなくなる展開かもしれない。夏枝の愚かしさがだんだん癖になってくる。村井と再会するシーン、「やっぱ旅行いかない」のくだりなど、しょうもなくて人間くさい。
 しかし、子どもが可哀想で、文化祭では陽子が神々しく見える。最後の展開で続きが気になる。
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